組織人事コラム

研修内製化

2019.03.08

【研修内製化事例 ジースターインターナショナル株式会社様 Vol.2】研修内製化を通じて生まれた組織の変化

「社内講師、やるからには成功体験にしてあげたい」

講師準備のアドバイスからも社内で内製化して行っているジースターさん。

1つの素材を用いて同じ空間でグループディスカッションをすることは、「同じ釜の飯を食べるということ」!?

研修内製化に挑戦していくにつれ変化してきた組織についてお話頂きました。



JAM:研修内製化をやり始めてから、組織全体に見られた変化などはありましたか?


鹿子木:それなりに忙しい会社なので、放っておくと縦割りでしか仕事の話をしなくなるのですが、

毎回同じ人と研修とならないように研修の中で受講者側をシャッフルしたり、

皆同じ素材をベースに考えて議論をしますから新しく入った方との関係性を深めることや、

部署間、または部署を越えたコミュニケーションが効果的に行えたと感じました。


研修って共通の言語化ができるじゃないですか。


例えば「傾聴力」の研修をした場合、普段の仕事でも「〇〇さんは傾聴力が素晴らしいよね」というような

コミュニケーションができるようになったのは組織としてとても良い状態だなと感じました。


JAM:社内で共通の言語が生まれるというのは、研修を社内で行うメリットの1つでもありますね。

今まで導入された企業さん達はどちらかというと新入社員向けに研修を行い、

文化や理念を効果的に伝えるというような使い方をされているケースが多い中で、

御社の場合ですと中途の方々がメインになるので、バックグラウンドも異なる人達に対して研修内製化に

取り組んで頂くというのは結構難易度も高いですし、よっぽどの意思がないと続いていかないことだと感じています。


鹿子木:そうですね。同じ空間でグループディスカッションを行うということは同じ釜の飯を食べることと

同等のことだと考えていますが、放っておいてもなかなか組織の中では起こりにくいと思います。

ディスカッションを通じて「この人はこんな考えを持っているんだ」といった

普段の仕事では見にくい別の側面が見えることによってお互いの理解が深まる、

ここは研修内製化を通じて実現できた部分だと感じましたね。


JAM:実際に講師を担当された皆さんからはどんな声が出てきましたか?


鹿子木:人前に立って何かをするという経験があまりなかった人は当然のことながら最初のハードルを高く感じて

緊張していたのですが、会議を運営する側になった時に講師経験が実際に役に立ったという声は聞きました。

あとはマネージャーレベルになると、ある程度の型が出来ているじゃないですか。

その型で自分の部署だけではなく部署問わずいろんな社員がいる中で講師をやってみると、

部署を越えたさまざまなフィードバックが来るので引き出しが増えたという声は聞きましたね。


JAM:実際にマネージャーの方が講師をされている時、ダイレクトに受講生からのフィードバックが来るような

仕組みになっているのですか?


鹿子木:はい。御社に提供して頂いている「講師フィードバックシート」を活用して、研修終了後その場で記入してもらっています。例えば、抑揚があまりないということや、滑舌が悪いといったことを面と向かって違う部署のマネージャーに言いにくいと思うので、そういうものはフィードバックシートを通じて5段階数字では優しめの評価をしたとしても、コメントではちゃんと指摘を残すといった流れを作りました。


JAM:社内講師だと社内でフィードバックしにくいという声も多かったり、受け取る側も講師歴が長いベテランの方だと

フィードバックが入らないといったことがあるんですよね。御社ではみなさんきちんとフィードバックがされているのですね。


鹿子木:そうですね、皆ほぼ100%フィードバックシートを出してくれています。

そもそも研修を導入した背景としてフィードバックを与えてなおかつ受け取る、

そういう組織の文化を醸成したいという目標があるので、日頃から社内でそういうことを伝えていたことも

効果的に働いたと思っています。


JAM:講師を担当された方の中で象徴的な変化のあった方はいらっしゃいましたか。こんな才能があったのかなど…。


鹿子木:とある社員で、彼は仕事においてとても完璧主義で全てにおいて完璧に準備をしてやりたいと考えている人なんですね。

彼には敢えて5日後にやってねという唐突な依頼をしていました。

「あなたはいつも100%じゃないと気になってしまうから、そうじゃなくて良いからやってみなさい、

限られた時間の中で自分ができるベストを定義してやらないとね」という話をしました。

その時は2割程度しか頭に入っていなかったのかもしれませんが(笑)。仕事ってそういうものじゃないですか。


実際に講師1回目の時には、1回目にも関わらず限られた時間の中で満足のいく準備をしていて本番に臨んでいましたね。

講師2回目の時はコツも掴んできて、1回目の時よりも御社の研修素材を十分に活用しつつ

自分の経験や具体例を組み込んだ研修になっていました。

今回の限られた時間の中でベストを尽くすという経験は、彼が今後仕事をしていく上でとても役立ったのではないかなと私は思っています。


JAM:ありがとうございます。嬉しいですね。


鹿子木:最初のうちはどう準備していいかわからない人もいるので、事前に準備してきたものを見て、

ここは捨てて、ここだけを長くしようなどといったアドバイスをする営業部長がいるのですが、

こういう役割は運営上大事だと思いますね。

やっぱりやるからには成功体験にさせてあげないと逆効果になるので、そこは最初のうちは凄く気を使った部分ですね。


JAM:その営業部長の方は、研修素材をきちんと全部見てからアドバイスされているのですか?


鹿子木:はい。彼は本当に全部読んでいますね。彼はトレーニングが本当に好きな人で。素材の中でもうちではここがポイントだからここを少し充填しようといったことを日々アドバイスしていますね。



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